床材は合板製、無垢加工品、内装シート張り、石やタイルなどがありますが、現在は下張り合板の上に張る2重張りにすることが普通です。
数年前まで、合板フロアは根太の上に直接張る1枚張りでした。このため、根太は一般に30センチのピッチで入っていますので、その根太間は、荷重には無抵抗に弱い。上からの踏み付けでたわむわけですが、合板材料は古くなると重ね部分が剥離をしてばらけてくるので、どうにもなりません。床が抜けてころんで足の骨を折る大ケガをした人もいます。
床は人が住む上で一番肝心なものですから、ケガなどしないうちに直しましょう。
構造上、床は壁の下に入り込んでいます。剥がして張替えが困難なことがあります。その場合、リフォーム工事では壁際で床板を切り、剥がした部分に捨て合板を張って、その上に接着剤をつけて、フロアを張ります。これが一般的ですが、敷居などと平らにしたい場合などは発泡スチロール板などでかさ上げをおこないます。これは断熱性もよくなり、床が冷たくないとか、足音が響かないなどメリットがあります。床下に専用の断熱材を入れたりすることもエコリフォームになりますのでおすすめです。
床暖房について 床暖房については温水式や電気式がありますが、大工としては、これらはあまり勧められません。
床が老化して鳴り出しても釘も打てません。全部表面材をはがしての作業です。地震などで動いた場合などもどうなっても表面から見えませんので、困りものです。電気式の床暖房は故障が多いことと電気料金がたいへんかかるので、せっかく床暖房がついても、使っていない家が多いようです。あれは、ほっとカーペットと同じようなものです。それでも、やってみたい方は、相談ください。調査見積もりを致します。
床材料について
一般に居間や廊下、寝室などの洋室居室は合板フロアです。居間や台所は一番使うところですので、無垢のフロアーもおすすめです。縁側廊下などには、長尺の縁甲板があります。洗面所やトイレは、水まわりですので、サニタリー用の床材があります。
水まわりの床は一昔前まではクッションフロアが多かったのですが、あれは剥がれてくることと、汚れやすいのと、なんかベタつく感じから最近では減ってきました。当店でもあまり勧めません。
玄関の床や土間のタイルは最近、一枚のサイズが大きくなってきています。30センチ角はよくつかわれます。目地が減ることが利点なのでしょう。畳も床材と考えることもできます。最近は、ウレタンフォームにござを巻いた畳が主流ですが、藁床のたたみよりは長持ちしません。表替えを何度もできない欠点があります。
バリアフリー床について
段差の無いフラットな床が流行ってきました。高齢化がすすんでくるとますます重要視されます。車椅子の方、介護の必要な方などのためでもなく、自分の将来にそなえてこのリフォームを考えることも必要です。
市や町が福祉として介護利フォームを助成しています。介護助成条件にあえば利用できます。
シロアリの被害の工事は税務署に申告すると免税になることもあるようです。
工事の費用ですが、床は特別な構造でなければ、基本的な値段は出ます。
参考までに
- フロアを単純に上張り 6帖48000 2室以上の工事量で
- 畳をフロアに 6帖120000 根太組かさ上げ、下張り+フロア 畳廃棄は2500/枚を含む
- 無垢フロアの場合は品物による 単純に上張り90000
- フロア下張りの補強 6帖25000
- 洗面所、トイレは 設備の撤去と戻しがありますので、現場調査値段
出やすい値段しか書けませんし、あくまで参考の単価ですが、後は、全体の工事量にもよります。トイレの床を単体で張りにいった場合、床より便器の撤去と戻しのほうがかかってしまうこともあります。洗面所などもおなじです。床の工事を頼んだつもりでも、そのための工事のほうがかかることがあるので、見積もりが出にくいのです。
リフォーム工事はいろんな条件がからみあって値段がでます。複雑なもので現場を見なければ、見積もりはでません。そんな雑工事もみんな大工の私が行います。下請けに専門の業者をそれだけのために頼めば、コストが上がります。
大工職人自らの施工ですので、よそのリフォーム店の原価でできてしまいます。
現場を調査の上、予算やお客様に合うリフォームをアドバイス致しますから、問い合わせください。
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